本を読めないわけではないが、なかなか気に入る本が見つからないのかあまり読書をしないな〜と思っていた小2の長女。
ある日、「学校へ行く楽しみがひとつ減っちゃったんだよ」と言っていたので話を聞くと、教室の図書コーナーに置いてあった本が気に入っていて毎日少しずつ読んでいたが、それを読み終わってしまったとのこと。
タイトルを聞くと「雨ふる本屋」という本で、とても面白かったという。
「雨ふる本屋」
日向理恵子 作 吉田尚令 絵
2008年 童心社
雨ふる本屋 | ||||
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調べるとシリーズになっていたので、シリーズの順番に図書館で借りてきてあげたら夏休み中にシリーズ全て読んでいました。
それまで読んでいた本と比べてワンランク難しいというか、かなりページ数も多くて(中学年向けくらい)正直本当に読めているのか?と心配になったけど、集中して一所懸命に読んでいるので分からない部分は多分あるとは思うけど大体はちゃんと読んでいるんじゃないかな。
内容はファンタジーで、たぶん娘にちょうど良いファンタジー具合なんだと思う。
私も「りぼん」より「なかよし」派、「マーガレット」より「花とゆめ」派、のファンタジー好きなので、娘もファンタジー派なのかもしれない。
私なりに児童書を調べて良さそうなものを渡したり、自分が好きだった本を勧めたりしていたけど、いつの間にか知らないところで自分で気に入る本を見つけて読書の楽しさ、没入体験をしていたみたいで嬉しい。自分で見つけた本がやっぱり良いよね。
お母さんも読んで!と言われたけど、なかなか読めず。
自分は娘に色々勧めているのだから、私も娘の勧めたものを読むべきなのはわかっている‥ のでついに先日シリーズ1作目を読みました。
「雨降る」と「古本屋」をかけて「雨ふる本屋」なんだね。
主人公(年齢は書かれていなかったと思う)の女の子、ルウ子が雨の日に図書館から異世界に迷い込む、そこは「雨ふる本屋」という人間に忘れられた物語の種から作られる本を扱う本屋でした。
ルウ子は雨ふる本屋に起きている異変を突き止めるため力を貸す事になります。
ルウ子には妹がいますが、母を独り占めする妹に対して屈折した思いを持っている。
そこも長女にとって共感ポイントだったのかも。異世界での体験を通して主人公の心の内面とも向き合っていく、というまあファンタジーの王道的な話ではあると思います。
全体を通して雨、本、夢、物語、というモチーフが描かれ、雨がふる不思議な本屋の描写がとても素敵。
フルホン氏、舞々子さん、ホシ丸くん、といった登場人物達も魅力的。
挿絵も素朴でちょうど良い感じです。
ジブリアニメが好きな子なんかは好きな世界観なんじゃなかろうか。
既刊の順番はこちら。特にナンバリングしていない所を見ると、どこから読んでくれても構わない、という思いがあるのかも。
実際、話が繋がっているわけではないようです。
シリーズ2作目
雨ふる本屋の雨ふらし | ||||
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3作目
雨ふる本屋とうずまき天気 | ||||
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4作目
雨ふる本屋と雨もりの森 | ||||
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5作目(現在シリーズ最新刊)
雨ふる本屋と雨かんむりの花 | ||||
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今後6作目も出るのでしょうか?
長女も楽しみにしているので期待しています!