アンパンマンの絵本のこと その1(おすすめミニブックスシリーズ)
私は自分が幼稚園児の時にやなせたかしさんの原作アンパンマン絵本がとても気に入っていたので、娘にもアンパンマンは楽しんでもらいたいと思っていました。
オタクで原作から入りたい私は、まずはアンパンマンの原点を知ってそこから入るべき、ときっちりファーストアンパンマンから読ませました。実はファーストアンパンマンはそこまで低年齢向けではないので、3歳以上でないと少し長くて難しいかもしれません。
実際、今の多くの子どもにとって初めてのアンパンマン絵本は赤ちゃん向けのアニメキャラ絵本になりがちなんじゃないでしょうか。それはそれで良いと思いますが。
金字塔、ファーストあんぱんまん。
やなせたかし フレーベル館 1981年12月
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こちらはセカンド?アンパンマン。少し頭身が小さくなって、馴染みやすい感じに。
やなせたかし フレーベル館 1981年09月
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取り敢えずアンパンマンを見るならどちらかは押さえておきたいです。アンパンマンのとにかくひもじい人を救いたい、自己犠牲、といった基本理念がわかるので。
それいけ!の方がデザイン的にもアニメ版に若干近いので可愛いかも。
やなせたかし フレーベル館 1979年07月 売り上げランキング :
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ばいきんまん初出の話。これもお薦め。初期ばいきんまんは毛が生えてたりする。
そして、私が幼児向けアンパンマン絵本として一番お勧めしたいシリーズは、
「アンパンマンミニブックス」というシリーズです。
※フレーベル館より
これは私が幼児の頃図書館で借りては読んでいた大好きなシリーズで、小さいし短く読みやすいので2,3歳の小さい子にもとてもお勧めです。
娘にもこの本を読ませてあげたいのに、ちっとも見つからない…と思っていたところ、実は長い間絶版になっており、最近になってようやく復刊していた事がわかりました。
本当にお勧めなのに残念な点と言えば、このシリーズ、
「フレーベル館の公式オンラインショップ」と一部限られた実店舗(高知アンパンマンミュージアムのショップ、アンパンマンこどもミュージアム&モール内にある森の本屋さん(横浜、仙台)、アンパンマンショップ(四谷店、富良野店)、フレーベル館本社地下一階「えほんとおもちゃのお店」(駒込))でしか購入できないそうなのです。(※フレーベル館公式オンラインショップの情報)
こちらの公式オンラインショップで購入できます↓
大人の事情なのか何なのかわかりませんが、残念すぎる…。シリーズは全25巻あるので、全て面白いですがまとめ買いは躊躇する価格ですので、本を実際に見て選びたい場合は上記実店舗のどこかに行って選ぶしかないようです。
これもアニメ化される前の絵本ですが、頭身もアニメに近くて可愛らしく、ファーストシリーズほど絵に違和感もなく話も長くなく、現在のアニメシリーズでもよく見かけるお馴染みのキャラクターが登場する話も多数あります(かびるんるん、てんどんまん、はみがきまん、ぶたまんまんなど)。
「アンパンマンと◯◯」というタイトルの付け方からも分かる通り、事実上このミニブックスシリーズのストーリー形態がそのままアニメシリーズの基本にもなっているように思います。
そして何より、ストーリーがどれもユーモアがあって面白くてとても良いです。アニメ化される前の絵本なので、アンパンチが出て来ない所も特徴です。
アニメのアンパンマンを見て、何でもかんでもアンパンチで解決はな〜 と少しモヤモヤしている人にもこのシリーズはお勧め。
アンパンマン自身のキャラクターもアニメのようなつまらない聖人君子風ではなくて、人間味があって良いのです。
やなせたかしさん自身の絵による原作絵本は他にも「アンパンマンのおはなしでてこい」のシリーズなどがあるのですが、こちらは少し話が長くて込み入っていたりするため、2歳くらいの幼児には向かない感じがあるんですよね。
小さい子向けならやはり私は断然ミニブックス推しです。
個人的にはアニメ絵本はあまり好きではなくて、本来動画である絵を1枚持って来てそこに文章を付けている物はやや無理があり、文章も詰め込みがちになるので絵本としてはどうしてもイマイチになってしまう。
まあ、それでも図書館なんかで子どもが借りたがったら借りて読みますが、どちらかと言えば原作絵本の方に誘導しています。このミニブックスが図書館にあればいいのに。
ミニブックスを揃えるのもちょっと躊躇するけど、図書館なんかを利用して原作アンパンマンには触れさせたいな、と思っている人には、ぜひ紙芝居をお勧めしたいです。