わにわにのおふろ 他・おすすめワニの絵本
「わにわにのおふろ」
小風さち 作 山口マオ 絵
福音館書店 2000年
小風さち/山口マオ 福音館書店 2004年10月
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わにの絵本ってやたらと多い気がします。
姿形がわかりやすくてユーモラス、絵や話にしやすいのでしょうかね。
その中でも有名なのがこの絵本。
山口マオさんの木版画の絵が目を引きます。ワニの絵がなかなかにリアルで、可愛くデフォルメされていない。どっちかというと恐竜ぽい。ちょっとこわいんだけどそこが良い。
ワニがお風呂に入るだけの絵本なのだけど本当にこんなふうに風呂に入るんじゃないかと思わせます。お湯に入る時の「ジョロローン」やお湯におもちゃを入れる「ぽくんぽくん」、タオルで体を拭くときの「ぐなっ」など、独特の擬音も面白くて子どもは好きだと思う。
「おふろ」が有名だけど、実はシリーズで「わにわにのおでかけ」や「わにわにのごちそう」などあるみたいなのだけど、残念ながらまだ全部読んではいません。
↓セット売りもされている。
小風さち/山口マオ 株式会社 福音館書店 2013年02月
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ワニの絵本は色々あるので、他にもお勧めをいくつか。
「ワニばあちゃん」
2歳〜
おくはらゆめ 理論社 2008年05月
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「ワニばあちゃんのはなのあなにはアリじいちゃんがすんでんのよ。」
この冒頭だけでかなり引き込まれますね…
かわいいワニばあちゃんとその鼻の穴に住んでいるアリじいちゃんの話。
特に何も起こらないけど絵も話もほのぼのしているし鼻の穴の中でのアリじいちゃんの暮らしぶりも面白くて楽しい。
2歳〜
とよたかずひこ アリス館 1998年10月
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とよたかずひこさんの「ワニのバルボンシリーズ」の1作目。この話から読むといいかも。ワニのバルボンさんが身支度を整えて家を出て、どこに向かうのかな…?というお話。オチがある感じが面白い。こちらは可愛くデフォルメされたワニです。
シリーズの他の話も面白い。
とよたかずひこさんの絵本は個人的には絵本の王道に沿っている印象。
すごく独自性があるわけではないけど安定していて外さないです。
「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」
2,3歳〜
五味太郎 偕成社 2009年09月
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これもワニと歯医者という王道感のある組み合わせ。
この本は文章こそ少ないもののワニと歯医者がそれぞれ違うシチュエーションに対して全く同じ台詞を言い合っている、というギミックがある絵本で、うちの娘は2,3歳の段階ではこのギミックが理解出来ていないようでした(単に同じ台詞を繰り返しているように思っている?)。こういうのはテレビ絵本みたいなのがうまく表現できそうですね。
ただ絵もわかりやすいし、このギミックが理解出来なくても楽しめる本です。