<絵本以外> 室内砂遊びの話
絵本の紹介ではないのですが、
子どもが2歳の時に買った、室内遊びの用の砂について。
今住んでいる所は雪国のため、冬は公園が使えなくなります。
なので冬の幼児は室内遊びがメインです。
その室内遊び用に買ってみたのが、この「キネティックサンド」です。
この砂はシリコンコーティングされていて散らばらずまとまるようになっている、室内遊び用の不思議な砂です。
もっちりした不思議な感触は新鮮で面白く、大人でも癖になってしばらく遊んでしまいます!
カラフルな色付きのものも売っていますが、うちは取り敢えずナチュラルな砂の色のものを1箱だけ買ってみました。
他に用意したものは、砂を入れておくためのタッパーのような容器(写真のものは950ml)と、100円ショップで買った4cmくらいの深さの大きめのトレーです。
このトレーに砂を出して、プリンカップ等を使って遊んでいます。
砂と粘土の中間のような感じで、濡らさなくても手でぎゅっと押し固めるだけで形になります。
※キネティックサンドは絶対に水で濡らしてはいけないと書いてあります。注意!
1箱分だと普通の砂遊び用の型を使うには少し足りないので、うちでは小さめのプリンやゼリーの容器、計量スプーンなどを使って小規模に遊んでいます。
粘土用の小さい型など使っても遊べると思います。
砂場の砂のようなサラサラ感はないのですが、2,3歳のまだ粘土で上手く形が作れない幼児にも扱いやすいのが良いと思います。
うちの娘はただ土手を作ったり埋めた物を掘り出したり、というような単純な遊びもしています。
*注意したい点
・砂なので当然口に入れない方が良く、砂を口に入れる心配がない歳になってからの方が安心かもしれません。
・私は乾燥肌で常に手がカサカサなのでこの砂を触っても全く手に付きませんが、こどものしっとりした手には結構砂が付きます。
・テーブルや床にこぼれた分はある程度まとめて回収出来ますが、手の他に服や布に付くとやや回収しづらいです。一応床やテーブルに新聞紙など敷いておくと片付けやすいかも。どうしても床に少し残ってしまったりするので、遊び終わったら掃除機をかけます。
・少しずつ減っていってしまうのは仕方ないと思うけど、まだ思った程は減っていません。
・あとシリコンのせいだと思うけど、少し特有の匂いがあります。匂いに敏感な子だと気になる可能性もあるかも?因みにうちの子は一切気にしていません。
本来もっと沢山使って大きな砂のお城など作ったりすると楽しいのでしょうが、
1箱分でもこうやって小規模に楽しむ事も出来ます、という参考になれば。
ケーキを作って、おもちゃの包丁を使ってカットしたところ。カットしても形が崩れなくて楽しい!
まめざらちゃん
「まめざらちゃん」
あさのますみ 文 よしむらめぐ 絵
白泉社 2019年
3歳〜
あさのますみ/よしむらめぐ 白泉社 2019年09月20日
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絵本雑誌MOEのMOE創作絵本グランプリを獲った作品として紹介されていたので興味を持ち、読んでみました。
小さいまめざらちゃんがある料理好きの人の家に買われて来て、ドキドキしながらデビューを待つもまめざらゆえになかなかご馳走を載せては貰えず… という話です。
皿目線の話ですが、お料理の絵がどれもとっても美味しそう!絵は丁寧に美しく描かれていて文句ないです。
ストーリーとしては、(モノとして)報われない主人公が最後に逆転(?)して報われる、という展開で、何となく「セーターになりたかった毛糸玉」という絵本を思い出しました。他にもそういう話は色々とあると思いますが、何となく。
(「セーターになりたかった毛糸玉」は文章量が多く低年齢向けではないのですが最後にとても感動するのでお薦めです。)
まめざらちゃんがどのような形で人生逆転するかは読んでのお楽しみに!
同じ「モノとしての人生」みたいなのを描いた作品
「セーターになりたかった毛糸玉」
津田直美
津田直美 ブロンズ新社 2002年09月
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こちらは復刊版のようです。元は1986年初版かな?
字が多いので6~7歳以降、自分で読めるくらいの子向けかも。
じゃぶじゃぶ じゃぐちくん
「じゃぶじゃぶ じゃぐちくん」
新井洋行 作
講談社 2018年
1歳〜
新井 洋行 講談社 2018年02月15日
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「じゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ じゃぐちくん」というリズミカルなフレーズの繰り返しで、じゃぐちのレバーをひねって水をじゃーっと出して、色々な汚れたものを洗うよ、という内容。最後はバイキンが付いた手を洗って、いただきます!
夏はじゃぐちの水を出していくらでも遊んでいたがる子どもも、冬は水が冷たくて嫌がったりします。
この本のフレーズを歌いながら、まだ手洗いの重要性がわからない小さな子も少しでも楽しく手洗いできたら良いですね!
どうもこんな時期なので講談社がこの本の読み聞かせ動画をyoutubeで配信しているのを見つけたのですが、あと数日で公開が終わってしまうようなのでリンクは貼りません。
ところでこのリズミカルなフレーズ、何となくどこかで聞いたことある感じだな?と思ったら、Eテレ「いないいないばあ」に出て来る「♪ゴトゴトゴットン ゴトゴットン♪」ていうあのゴットンの歌の作詞が新井さんでした。どおりで。
新井さんの低年齢向けの本は他にも色々とあるので図書館などに行けば簡単に見つかると思いますが、例えば「あけて・あけてえほん」というシリーズの一冊、「れいぞうこ」。
このシリーズは1歳向けくらいの感じ。
娘が「れいぞうこくん」て呼んでいるのでてっきりそうだと思っていたら正しいタイトルは「れいぞうこ」。
でもこの表紙なら「れいぞうこくん」て呼びたくなるよね。
冷蔵庫に入っている色々な食べ物を紹介する可愛い絵本。
「はーい!」ができるようになった子にもお薦め。
食べ物に顔がついてて可愛いし、本が小さめのボードブックなのでそのへんの仕様も赤ちゃん向けで良いですね。
新井洋行 偕成社 2009年04月
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たべもののたび
「たべもののたび」 (かこさとし からだのえほん2)
童心社 1976年
3歳〜
加古里子 童心社 1982年10月
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ちょっと早いかな?と思ったけど娘は3歳前から結構気にいっていた本。私が読んでいた物が実家にありました。
食べ物が口に入って消化されウンチとなるまでを、食べ物が旅をする可愛く分かりやすい絵で教えてくれる。
かこさとしさんは工学博士でもあり、しっかりした科学絵本も多くありますが、この本なんかは3歳でも読めるように書かれているのに内容的には的確に人体の消化器官と消化のプロセスを説明していて本当に素晴らしいです。私自身この本で人体の消化の仕組みを知りました。
この本だけとってもかこさとしさんの真骨頂と言ってもいい気がします。
娘も「いま、いぶくろこうえんかな〜?」とか「蛇口がゆるんでおしっこが出ちゃった!」とかこの本にでてくる描写を自分の体に当てはめています。
「からだのほん」シリーズのうちの1冊なので、他にも人体シリーズがありますが、この本が特に有名なんじゃないかな。
あっちゃんあがつく
「あっちゃんあがつく ーたべものあいうえお」
さいとうしのぶ 作 峯 陽 原案
リーブル 2001年
峯陽/さいとうしのぶ リーブル(練馬区) 2001年03月
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「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」
「いっちゃん いがつく いちごじゃむ」
という調子で、あいうえお順に色んな食べ物が描いてあるあいうえお絵本。
2000円程度する絵本なのですが濁音も半濁音も全てカバーしており、フルカラーの絵もかなり細かくビッシリ描き込まれていて満足感が凄いです。値段にしてはお得!と思ってしまう内容の濃さ。
ストーリーはないけれど食べ物や動物が擬人化されて描かれていて、ただ食べ物の絵を並べているだけではなくて一枚の絵に色々な状況やストーリーを見ることができるようになっているので眺めていて飽きない。
ひらがなに興味を持ち出した頃にお勧め。
一応節もついていて巻末に音譜が載っていますが、好きなように読んでもどっちでもいいですね。1ページに大きな字が少なく書かれているので、自分で読む練習にもなります。
娘はくいしんぼうで食べ物の絵本が好きで、ひらがなも少し読めるようになってきた頃に図書館で借りてとても気に入っていたのでプレゼントとして購入しました。
因みにかるたも出ています。中身も本と同じみたいです。確かにそのままかるたにできますね。かるたはギフトとしても良さそうだし、本は持ってないけどかるただけ買うっていうのもありだと思います。
私も本屋さんにこの本を買いに入った時、横にかるたもあってかるたとちょっと迷いました。その時まさにかるたを買っていた子もいたので人気商品なのかも。
さいとうしのぶ/峯陽 リーブル(練馬区) 2007年10月
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パンダおやこたいそう
「パンダおやこたいそう」
いりやまさとし
講談社 2017年
いりやま さとし 講談社 2017年10月19日
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パンダたいそうシリーズのうちの一つ。
「体操」といっても1,2歳くらいの幼児ができるような簡単なポーズ的なもの。
そのなかでもこの「おやこたいそう」は親と2人でやるもので、家の中でのスキンシップに丁度良い感じです。親とやると言ってもアクロバティックなものではなくてかなりゆるい感じです。
本はなかなかじっと落ち着いて読めないっていう子どもにも良いかも知れない。
パンダの絵もコロコロしていて可愛らしいです。
ただ、本が短いわりに結構時間を使うので、忙しい時にこれを読みたいと言われるとちょっと面倒だなという親の本音はあります…。
シリーズの他のものでは
「パンダなりきりたいそう」
いりやま さとし 講談社 2016年10月13日
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これは親と一緒にやるものではないけれど、結局親がやってみせて一緒にやる感じになるかも。しゃがんだり伸びたりする程度なのでこれもかなりゆるい本です。
おやこたいそうに比べるとスキンシップ要素が少ない分ちょっと簡単で飽きてしまうかも?
ほかに「パンダともだちたいそう」というのもあるのですが、こちらは子どもが大勢でやる事を想定しているみたいなので(こどもパンダがたくさん出て来る)家で親と2人というシチュエーションでは不向きな感じです。
わにわにのおふろ 他・おすすめワニの絵本
「わにわにのおふろ」
小風さち 作 山口マオ 絵
福音館書店 2000年
小風さち/山口マオ 福音館書店 2004年10月
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わにの絵本ってやたらと多い気がします。
姿形がわかりやすくてユーモラス、絵や話にしやすいのでしょうかね。
その中でも有名なのがこの絵本。
山口マオさんの木版画の絵が目を引きます。ワニの絵がなかなかにリアルで、可愛くデフォルメされていない。どっちかというと恐竜ぽい。ちょっとこわいんだけどそこが良い。
ワニがお風呂に入るだけの絵本なのだけど本当にこんなふうに風呂に入るんじゃないかと思わせます。お湯に入る時の「ジョロローン」やお湯におもちゃを入れる「ぽくんぽくん」、タオルで体を拭くときの「ぐなっ」など、独特の擬音も面白くて子どもは好きだと思う。
「おふろ」が有名だけど、実はシリーズで「わにわにのおでかけ」や「わにわにのごちそう」などあるみたいなのだけど、残念ながらまだ全部読んではいません。
↓セット売りもされている。
小風さち/山口マオ 株式会社 福音館書店 2013年02月
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ワニの絵本は色々あるので、他にもお勧めをいくつか。
「ワニばあちゃん」
2歳〜
おくはらゆめ 理論社 2008年05月
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「ワニばあちゃんのはなのあなにはアリじいちゃんがすんでんのよ。」
この冒頭だけでかなり引き込まれますね…
かわいいワニばあちゃんとその鼻の穴に住んでいるアリじいちゃんの話。
特に何も起こらないけど絵も話もほのぼのしているし鼻の穴の中でのアリじいちゃんの暮らしぶりも面白くて楽しい。
2歳〜
とよたかずひこ アリス館 1998年10月
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とよたかずひこさんの「ワニのバルボンシリーズ」の1作目。この話から読むといいかも。ワニのバルボンさんが身支度を整えて家を出て、どこに向かうのかな…?というお話。オチがある感じが面白い。こちらは可愛くデフォルメされたワニです。
シリーズの他の話も面白い。
とよたかずひこさんの絵本は個人的には絵本の王道に沿っている印象。
すごく独自性があるわけではないけど安定していて外さないです。
「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」
2,3歳〜
五味太郎 偕成社 2009年09月
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これもワニと歯医者という王道感のある組み合わせ。
この本は文章こそ少ないもののワニと歯医者がそれぞれ違うシチュエーションに対して全く同じ台詞を言い合っている、というギミックがある絵本で、うちの娘は2,3歳の段階ではこのギミックが理解出来ていないようでした(単に同じ台詞を繰り返しているように思っている?)。こういうのはテレビ絵本みたいなのがうまく表現できそうですね。
ただ絵もわかりやすいし、このギミックが理解出来なくても楽しめる本です。